新タイム・ボカン

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zoom RSS ★第四話:「タイム・ペシャーン完成だペッチャ」

<<   作成日時 : 2007/01/03 06:24   >>

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画像ナレーター
「丹平君達は、再び幸せの日々を過ごそうとしていた。しかしそこへ、友田博士が緊急事態を知らせに来た。」
友田の声
「ボース星から来たボース人が、地球の未来のあちこちの時代に現れては容赦なく攻撃を仕掛けてくるそうなのじゃ。」
ナレーター
「かくして木江田博士は、タイム・ボカン1(ワン)、2(ツゥー)、3(スリー)の機能を全て備え持つ、タイム・ボカン4(フォー)、タイム・コオロッタンの開発を始めたのだった。しかし途中で1つの問題にぶつかった。タイム・コオロッタンには4脚の先端にタイヤが取り付けられたが、ボディーの中央部に集まる重心を支えきる事が出来ず、急遽、前脚と同じ物が中脚として取り付けられる事になった。原因は体重が支え切れない事と、ドタバッタンに取り付けられてる”健脚エンジン”の開発が出来なかった事であった。ドタバッタンを分解する訳にもいかず、臨時にクワガッタンと同じ”脚移動エンジン”を取り付けて、2500年後のニューヨークへ向け、テスト発進したのだった。」
==>
コオロッタンは、タイム・トンネル内を高速で移動して行く。
ナレーター
「タイム・コオロッタンはテスト発進その物には成功した。しかし着陸に失敗し、同行したタイム・メカブトンを苦しめる事になってしまった。コオロッタン背部前方に収まってるサブメカ、カマキリンの活躍で凌いだが、コオロッタンがタイム・マシーンとしてまだ未完成である事を浮き彫りにしてしまった。2500年後のニューヨークで知り合った男の紹介で、木江田博士一行は現地の科学者と技術者に会う事ができ、早速メカブトン、コオロッタン、クワガッタンの修理が始められた。また、コオロッタンの後脚を動かす装置には、キュード博士らにより改良が加えられ、コオロッタンは飛行形ポーズが取れる様になった。飛行テストに成功したコオロッタンは、早速恐るべき力を披露したのだった。飛行速度が早く、逃げるボース軍の円盤を後方から体当たりし、ミサイル発射も正確だった。そして、結果的には丹平君達が操縦していたメカブトンの危機をも救い、大変な活躍を見せつけたのだった。メイン操縦士も務められるキュード博士がボカンチームに加わり、これから研究所に帰還する所だった。」
==>
コオロッタンはタイム・トンネルを高速で移動していく。チョロ坊とキュードが、操縦席から投げ出されそうになっている。そして、コオロッタンは木江田博士の研究所に、横転して現れる。そしてその隣に、メカブトンも現れる。
木江田
「おぉ、みんな着いた様じゃな。」
==>
コオロッタンの操縦室では、チョロ坊もキュードも気を失っている。メカブトンからは、丹平、淳子、ペラ助、オタケが、それぞれ下車する。
ペラ助
「ボカン4(フォー)は、また横転してるペッチャ。チョロ坊は何をしてるペッチャ。僕見て来るペッチャ。」
==>
ペラ助はコオロッタンのウィンドウから操縦室の中を覗く。キュードもチョロ坊も気を失って倒れているのをペラ助は見る。ペラ助は丹平の所へ戻ってくる。
ペラ助
「チョロ坊はロボットのくせに気を失ってるペッチャ。あれは失格だペッチャ。何の役にも立たないペッチャ。」
丹平
「博士。チョロ坊まで気を失ってると言う事は、横揺れだけじゃないですね。」
木江田
「うむ。毎回これでは同伴したタイム・マシーンに不可をかけてしまうだけじゃな。これが改善できんのなら、ボカン4(フォー)の発進は、今後はできんよ。」
淳子
「折角みんなで完成させたのに、そのボカン4(フォー)の発進ができないなんて、残念でならないわ。」
丹平
「博士。コオロッタンも実用可能になったと俺は思ったんですけれど、乗ってる人間が気を失う原因が判らないとなると、もう、ボカン4(フォー)は発進させられないのでしょうか?」
木江田
「うむ。キュード博士や皆様にも御協力を戴いたが、わしも残念に思っておる。折角全力でみんなで開発したんじゃが…。」
ペラ助
「ボカン4(フォー)は結局使い物にならないのかペッチャ。」
淳子
「折角開発したのに…無駄に終わるなんて。」
オタケ
「タイム・トンネルからの着陸さえちゃんとできれば、それで乗ってる人達が気を失わないのなら、このメカは相当活躍できるメカなのに、残念だわ。」
==>
木江田、丹平、淳子、ペラ助、オタケは、倒れているコオロッタンを見上げる。淳子の目から、涙が溢れ出てくる。
木江田
「ボカン4(フォー)。いずれわしは、お前を立派なタイム・マシーンにしてやるからな、それまで待っててくれ。」
==>
横転しているコオロッタンに、西日が差して来た。その研究所の上からクレーンがゆっくり降りて来て、コオロッタンの胴体各所に掴まり、ゆっくりとコオロッタンの上体を持ち上げていく。そして、コオロッタンを正常位にさせる。コオロッタンの操縦室の中のキュードとチョロ坊が、気を取り戻す。
チョロ坊
「ああ、いけねーっ、僕も気を失ってしまったよ。」
キュード
「ボカン4(フォー)は、これで木江田博士が意図的にタイム・トンネルを高速で進行させる為に完成させたのでは無い事が、わしははっきり判ったよ。ロボットまで気を失わせる必要なんか無いんじゃからな。一言で言うなら、”欠陥品”じゃ。木江田博士には非常に悪いんじゃが…」
チョロ坊
「欠陥品?」
キュード
「そうじゃ。パワーアップさせた何かと連動してしまうんじゃよ。チョロ坊君、降りるぞ。」
チョロ坊
「はい、キュード博士。」
==>
コオロッタンの胴体の横の扉が横にスライドして開き、タラップが降りてくる。そこへキュードとチョロ坊が出て来る。木江田一行は、コオロッタンから出て来た二人に歩み寄る。
木江田
「キュード博士。ボカン4(フォー)の改良をして戴いた上に、我々と一緒にボース軍と戦いたいと言う気持ちを持って戴いて、大変感謝致します。」
キュード
「いやいや、わしこそ厚かましいお願いを受け入れて下さって、光栄です。それと、コオロッタンの設計図を、拝見させて戴いても宜しいだろうか?」
木江田
「それは全く構いません。」
==>
一同は、木江田を先頭に地下工場へ進んで行く。研究所の地下では、コオロッタンが台に乗ったままゆっくりと一階の上方から降りて来て、コオロッタンは台ごと奥へ移動している。今度は一階の上方から、台に乗ったメカブトンがゆっくりと降りてくる。メカブトンは一番手前に台ごと移動して、ちょうど手前からメカブトン、ドタバッタン、クワガッタン、コオロッタンが、並ばされている。木江田はキュードに、コオロッタン製造の設計図を手渡した。キュードは興味深そうに受け取って眺め始める。そして、首をかしげて頭を抱えた。
キュード
「何故なんじゃ…設計図で見た限り、着陸失敗の原因が無い。確かにこれなら、”コスモ・スーパー・サポーティング・チャージャー”と改良を加えれば、タイム・トンネルからの着陸は失敗しない事になる。だが、現実は乗組員が気を失うだけでなく、着陸にも失敗して倒れてしまう。何故だ…何故なんじゃ。」
オタケ
「着陸に失敗する原因が判らないのかしら?」
木江田
「わしも判らんのじゃ。」
チョロ坊
「単なる横揺れで気を失ってしまうのとは違うみたいだよ。」
丹平
「チョロ坊まで気を失ってしまうんじゃ、もしかするとこれは只事では済まないかも知れない。」
淳子
「他にどんな事が起こってるの?」
丹平
「ん…そう言われてもね。」
木江田
「設計上のミスはキュード博士らに改造を施して戴いたからもう心配は無いとわしは思っとったんじゃが。キュード博士、何か判りましたか?」
キュード
「着陸に失敗するのは健脚エンジンが開発できていないから起こっているんじゃとわしは考えている。しかし、気を失ってしまうとなると、パワーアップさせた為に、何かと連動している疑いが有ってわしは設計図をみたいと思っておったのじゃ。しかし、そういう点が見つからないのじゃよ。」
チョロ坊
「ボカン4(フォー)は、欠陥品では無かったんですか、キュード博士?」
キュード
「失礼な事を言ってしまって本当に申し訳ない。」
木江田
「キュード博士でも原因が解明できないのなら仕方が無い。しかしもしかすると、健脚エンジンが入手できた時に、一気に解決できるかも知れん。」
キュード
「それならわしに良い考えが有る。コオロッタンをモデルチェンジさせた試作品のメカを、わしに開発させてもらえんじゃろうか?」
木江田
「コオロッタンをモデルチェンジさせた試作品?」
キュード
「外見は全然違う姿にしてしまいますが、わしの考えは、着陸が完璧にできる試作品として脚を持たないメカを試作してみたいんじゃよ。それを完成させて、テスト発進させれば、もしかするとコオロッタンの欠点が判るかも知れんのじゃ。木江田博士、ここはわしに任せてもらえないじゃろうか?」
木江田
「キュード博士。わしらはキュード博士が試作開発されるマシーンの協力をさせてもらいますぞ。それでどうじゃろうか?」
キュード
「有り難い、宜しくお願いします。」
ナレーター
「こうして、キュード博士が中心となって、タイム・ボカン4(フォー)、タイム・コオロッタンの短所の発見を掴むべく、コオロッタンの設計図を元にして試作品の開発が始まった。地下の緊急着陸用のスペースで、キュード博士による試作品マシーンは作られた。」
==>
ナメクジ型をした胴体に、左右から全長以上の大きなキャタピラが取り付けられる。上部にはカタツムリの殻の様な、部分的にはアンモナイトみたいな物が載せられる。丹平、淳子、チョロ坊、木江田は溶接の作業を手伝って、ペラ助とオタケは上部の溶接を行う。そして、コオロッタンの設計図に基づいた試作品が、やっと完成された。
キュード
「やっとできましたなぁ。これも皆様のお陰です。」
木江田
「後はテスト発進じゃ。コオロッタンと対照的で、脚で体重を支えるのでは無くこんなに大きなキャタピラを左右に取り付けて、着陸しやすいメカになりましたな。」
淳子
「何かデンデン虫みたいで格好悪いけれど、安定度は最高ね。」
ペラ助
「でもカッコ悪いペッチャ。」
木江田
「キュード博士。これをタイム・ボカン5号にされるおつもりか?わしはそれでも良いと思っとるのじゃ。」
キュード
「いや、わしは木江田博士の開発されたタイム・ボカンとは別物にしたいのじゃ。このマシーンはコオロッタンの短所を見つけたり原因を探る為に試作開発させたメカなのじゃ。そこで、このタイム・マシーンには”タイム・ペシャーン”と名付け様とわしは思っているんじゃよ。」
木江田
「タイム・ペシャーン!?でも、キュード博士が中心となって開発されたのじゃから、わしは同感じゃ。」
丹平
「タイム・ペシャーンか、俺もそれでいいと思いますよ。」
ペラ助
「変わった名前だペッチャ。でも乗ってみたいペッチャ。」
キュード
「タイム・ペシャーンは外見がコオロッタンと全然違うが、脚を使用していない以外の点においてはコオロッタンと同じシステムで作動する様に作ってある。わしは、まず着陸の失敗がコオロッタンの6脚に有ると仮定して、重心を下げて、物理的に着陸しやすいメカとしてこのタイム・ペシャーンを完成させてみたのじゃ。動力や動力の伝達方法、始動や始動順序、始動開始に至るまで、全てコオロッタンと仕組みは同じじゃ。もしこのタイム・ペシャーンでもタイム・トンネルからの着陸に失敗するのであるならば、もう健脚エンジンが入手するしないは一切関係無い事になる。木江田博士には大変失礼だが、コオロッタンの設計の見えない部分にエラーが有ると言う事しか無い。もしタイム・ペシャーンがタイム・トンネルからの着陸に成功した上に乗組員が気を失わなければ、健脚エンジン入手でコオロッタンは完成するだろう。木江田博士、如何だろうか?」
木江田
「なるほど。ボカン4(フォー)の為にここまで尽くして下さり光栄じゃ。しかし、4(フォー)が未完成の状態である以上、今後はタイム・ペシャーンとタイム・ボカンが同伴する事になるな。」
キュード
「それはもちろんですよ。タイム・ペシャーンだけではとてもボース軍には対抗し切れません。」
丹平
「博士。早速タイム・ペシャーンと一緒に次の目標へ出発しますか?」
木江田
「タイム・ペシャーンのテスト発進は、コオロッタンの欠陥を見つける最短距離にある大事なマシーンじゃ。キュード博士、今度の目標である2850年後のシドニーへ、出発しますか。
キュード
「行きましょう。」
ナレーション
「いやいや、大変な事になったゾー!タイム・ボカン4(フォー)の欠陥を探る為に新開発されたタイム・ペシャーンが、タイム・ボカンと一緒にタイム・トラベルする事になった!果たしてどんな結果がでるんだろうね?答えは、ヒ・ミ・ツ。ここで言ったら面白くないから言わないよ〜ん。最後まで見るしか無いねー。」
==>
タイム・ペシャーンが台に乗ったまま、ゆっくりと上がって行き、1階まで来る。
ナレーター
「今回から、コンピューターにタイム・ペシャーンの登録を済ませる事になり、それから同行するにふさわしい出撃メカが選ばれる様になった。しかし、コンピューターが悩んでるみたいだねー。どうしたんだろう?」
==>
コンピューターの選択モードが、出撃メカを中々決定しない。木江田は首をかしげながらコンピューターのデータチェックを始めた。そして振り返る。
木江田
「う〜ん、これは弱ったのう。」
淳子
「おじいちゃん、どうしたの?」
==>
木江田は、丹平達の方へ歩み寄って来る。
木江田
「いや、コンピューターが二台の発進メカを選ぼうとしてるのじゃ。しかしタイム・ペシャーンが発進場所に有る為に、同時に2つのメカの選択ができないのじゃ。早く発進準備ができる様に2つを同時に動かす様設定していたからこうなってるんじゃよ。」
丹平
「博士。俺ちょっとプログラムを変えますよ。変更させないとメカが発進できませんから。」
淳子
「おじいちゃん。要するにタイム・ペシャーンには2台のボカンが必要って事なの?」
木江田
「今回向かう場所に限ってはそうじゃ。」
ペラ助
「早く発進したいペッチャ。何をしてるんだペッチャ。」
オタケ
「何もできないでそんな事言うもんじゃありません。」
==>
オタケはペラ助の頭を叩く。ペラ助は墜落する。
ペラ助
「口は災いの元だペッチャ。」
丹平
「さて、今プログラムを変えたからこれで大丈夫だ。」
==>
コンピューターが動き始めて、メカブトンとクワガッタンを選択する。メカブトンが台ごと地下から上がって来る。そして、クワガッタンのマークが点滅状態になる。
木江田
「キュード博士。先にチョロ坊と一緒に行って下さらんか?」
キュード
「それは構わないが、何故2台もコンピューターは選んだのじゃろうか?ちょっと気になる。チョロ坊君行くぞ。」
チョロ坊
「はいはい。」
木江田
「キュード博士。メカブトンはタイム・ペシャーンの自動追尾も可能にしてある。後からわしらも出発する。」
キュード
「有難う、木江田博士。先に出発致す。」
木江田
「うむ。」
==>
キュードはタイム・ペシャーンのキャタピラを登って、メカの目の位置にあるウィンドウを開けて操縦室へ入って行く。チョロ坊も同様に操縦室へ入って行く。ウィンドウが閉じる。
キュード
「2850年後のシドニーへ向けて発進。」
==>
キュードはレバーを引く。タイム・ペシャーンは光に徐々に包まれていく。そして、ロープで鉄板を叩く様な”ペシャン”という音と共に姿を消す。タイム・ペシャーンは、タイム・トンネルを進行して行く。キュードもチョロ坊も全然辛くならない。
キュード
「チョロ坊君どうじゃ。全然辛くないじゃろう。」
チョロ坊
「タイム・ボカンと同じですよ。コオロッタンとどうしてこんな差がでるんでしょうね?」
キュード
「安定しないんじゃないかな?しかし、明らかにコオロッタンと違うのは、高速でタイム・トンネル内を移動していないんだよ。どうしてなんじゃろうか?これが今後の課題になるじゃろう。」
==>
タイム・ペシャーンの操縦室にあるタイム・ゲージが、2850年後のシドニーを差した。
キュード
「着陸するぞ。」
==>
キュードはレバーを引く。”ペシャーン”という音と共に、タイム・ペシャーンが荒らされた都心の真中に現れる。一方木江田研究所では、木江田と淳子が乗ったメカブトンがスタンバイ・モードになると共に、クワガッタンが地下から台ごと1階まで上がって来る。
木江田
「2850年後のシドニーへ、発進。」
==>
メカブトンは光に徐々に包まれていき、爆発音と共に消える。タイム・トンネル内をメカブトンは進んで行く。クワガッタンには丹平、ペラ助、オタケが乗る。
丹平
「2850年後のシドニーへ向けて発進!」
==>
クワガッタンも光に包まれていきながら、爆発音と共に消える。クワガッタンもタイム・トンネルを進行して行く。2850年後のシドニーへ先に到着しているタイム・ペシャーンの手前にメカブトンが爆発音と共に現れて、更にその手前にクワガッタンも現れる。各自、マシーンから下車する。メカブトンの前に皆集まる。
木江田
「随分酷く荒らされたな。」
淳子
「街がこんなに滅茶苦茶にされてるわよ。」
丹平
「これは酷い。生き残ってる人はいないかも知れない。」
ペラ助
「どうするペッチャ?」
丹平
「博士、どうしますか?」
木江田
「その前にじゃ。キュード博士、タイム・ペシャーンは如何ですか?」
キュード
「問題は全く有りませんでした。ただ、コオロッタン程タイム・トンネル内の高速移動は無かったのじゃ。何故じゃろうか?」
木江田
「うむ?そうでしたか…どうやらボカン4(フォー)は、タイム・トンネル内で転がりながら進行している様じゃな。ただ、高速移動してしまう原因が判らん。」
丹平
「ボカン4(フォー)は、タイム・トンネル内では転がりながら進んでるんですか?」
木江田
「そうじゃ。タイム・ペシャーンは着陸に失敗せんように重心を下げたメカじゃ。そのメカで気を失うことも無く着陸にも成功したんじゃ。転倒し続けて転がりながらタイム・トンネル内を移動してるから、乗組員全員が衝撃に絶えられずに気を失ってしまうんじゃよ。わしは覚えておる。最初にボカン4(フォー)でタイム・トンネルに入った時じゃ。操縦室その物が高速で上下左右に振動し、洗濯機の中の洗物みたいにかき回されて、安全ベルトまで外れたんじゃ。相当高速でボカン4(フォー)は転がっていたんじゃ。」
キュード
「そうでしたか、木江田博士。するともしかして、ボカン4(フォー)コオロッタンは、もしかするとタイム・トンネル内を実際は高速で転がりながら移動してしまって、その結果、高速で進行してる錯角を乗組員にさせてしまってるかも知れませんですな。」
木江田
「いや、そうとも言い切れんのじゃ。高速で移動しすぎて転がったまま進行してる可能性も有る。その原因を突き止めなくてはならんのう。」
キュード
「なるほど。」
木江田
「ボカン4(フォー)はもしかすると、タイム・トンネル内の進行時に、ロケットブースター噴射の連動作用が働いてる可能性が出て来たな。わしらがボカン4(フォー)を開発中に、間違えたかも知れん。丹平君、研究所に帰ったら、早速ボカン4(フォー)の修正作業に取り組もう。」
丹平
「はい、博士。」
オタケ
「原因が判って良かったわ。」
丹平
「でもまだ、転倒させてしまう原因が、ロケットブースターの連動作用だけとは限らないよ。健脚エンジンの入手も必要だよ、オタケさん。」
オタケ
「そうだったわ。」
キュード
「木江田博士。原因が解明できてきて、良かったですな。」
木江田
「キュード博士のお陰じゃ。本当に有難う御座います。」
キュード
「いえ、実は、私は皆様方には大変厚かましいと思われる、どうしても達成させたい目的が別に有るんじゃ。タイム・ペシャーンを完成させたのは、コオロッタンの欠陥を見つける為でも有ったんじゃが、本当の目的は、わしは科学者として昆虫人オリジナルの健脚エンジンのメカニズムをどうしても知りたくて、木江田博士に理由をつけて着いていって、いつか昆虫人達に会うのが最大の目的だったんじゃ。今まで隠していて申し訳なかった。」
木江田
「キュード博士。貴方はわしらの恩人じゃ。危ない所を助けてもらい、結果的にもボカン4(フォー)の欠陥の発見にも御協力戴いたんじゃ。それにわしは判る。科学者である以上、判らん事はどうしても解明したいという気持ちじゃ。そんな事はもう気にせずに、これからもわしらと共にボース軍と戦って戴きたい。そして地球の未来の為に、我々に協力して戴きたい。」
丹平
「そうですよ、キュード博士。これからもお願いしますよ。俺達は危ない所を助けてもらったんです。これからも遠慮無く同行して下さいよ。」
淳子
「私も同じよ。これからも一緒に居て欲しいわ。」
チョロ坊
「僕からもお願いします。」
ペラ助
「僕からもお願いだペッチャ。」
オタケ
「あたしからもお願いだわ。」
キュード
「みんな、本当にどうも有難う。」
==>
キュードは泣き出してしまう。皆座ってキュードを囲う。
木江田
「キュード博士。」
キュード
「有難う。」
==>
しばらくの間、皆がキュードを座ったまま囲っている。そしてキュードは立ち上がる。
キュード
「木江田博士。ではこれから上空からの探索といきますか?」
木江田
「そうですな。丹平君、みんなここから分かれて、それぞれ上空から探索を行おう。」
丹平
「はい、博士。」
チョロ坊
「キュード博士、行きましょう。」
キュード
「うむ、上空からの探索開始じゃ。」
==>
キュードとチョロ坊はタイム・ペシャーンに乗車する。木江田と淳子はメカブトンに乗る。丹平とペラ助とオタケはクワガッタンに乗る。タイム・ペシャーンではキュードがメイン操縦席に着く。
キュード
「タイム・ペシャーン発進。」
==>
キュードは発進レバーを引く。タイム・ペシャーンはキャタピラを回して地上を前進する。そして主翼を展開して離陸する。メカブトンはそのまま地面を走行して、主翼と背翼を展開して離陸し、タイヤを萎ませる。クワガッタンは背部をプロペラに展開して、ゆっくりと垂直上昇していく。そして後部ロケットブースターを噴射して、空中を前進すると同時に脚を飛行ポーズに変えて進む。上空は、タイム・ペシャーン、メカブトン、クワガッタンの順に飛行している。そして、タイム・ペシャーンは北へ、メカブトンは西へ、クワガッタンは南へ、それぞれ飛んで行く。
チョロ坊
「こちら、タイム・ペシャーン。敵はまだ見つかりません。生存者の目視確認中です。」
淳子
「こちらメカブトン。生存者のモニター確認中。」
オタケ
「こちらクワガッタン。現在モニター確認中。まだ人間が見つかっていないわ。」
==>
西方面を飛行中のメカブトンが、突如下方の破壊されたビルとビルの間の地面から、ミサイル攻撃を受け始める。メカブトンの主翼左右と右の背翼、ヤゴマリン発進口が被弾して、メカブトンは墜落していく。
淳子
「キャーッ!」
木江田
「しもうた!もう、飛行はできん。」
==>
メカブトンは墜落していく。そして地面近くまで落ちていく。メカブトンの角が回転して、メカブトンは中途半端に地面を掘り、角が根元まで折れた瞬間にタイヤを膨らませて着陸する。
木江田
「フーっ、危ない所じゃった。丹平君、キュード博士、敵は西方に居る。迎撃ミサイルでメカブトンが打ち落とされた。気をつけるんじゃ。」
キュード
「え!?」
==>
タイム・ペシャーンは左へ回り込んで行く。一方クワガッタンも、右へ向きを変えて飛んで行く。一方メカブトンは、地上からのミサイル攻撃にさらされる。テントウキに命中して大破する。胴体各所やタイヤ等にも次々に命中して、メカブトンは完全に動けなくなる。
淳子
「おじいちゃん!私達ここで死んじゃうの?そんなの嫌!嫌よ!」
木江田
「こんな至近距離からの連続攻撃ではメカブトンはもたん。淳子、脱出して逃げるぞ!」
淳子
「おじいちゃん!」
==>
淳子は号泣する。木江田は淳子の手を握ってメカブトンのウィンドウから出ようとする。その瞬間ウィンドウ近くにミサイルが命中し、その部分は爆発する。木江田は倒れる。左腕と頭から血が流れている。
木江田
「う、うぅ〜…」
淳子
「おじいちゃん!おじいちゃん!おじいちゃんっ…!」
==>
淳子は倒れてる木江田に抱き付く。メカブトンは徐々にミサイル攻撃で破壊されていく。一方タイム・ペシャーンがメカブトンが撃墜された上空まで飛んで来る。
キュード
「ミサイル連続発射!」
==>
メカブトンに連続攻撃しているミサイル発射口に、次々とタイム・ペシャーンが放ったミサイルが命中する。その場所は大爆発を起こして、その衝撃でボロボロになったメカブトンが横転する。クワガッタンがタイム・ペシャーンに追い付く。クワガッタンのモニターに、滅茶苦茶になったメカブトンが映し出される。
丹平
「あ!博士、淳子ちゃん!」
ペラ助
「大変な事になったペッチャ。博士と淳子ちゃんが心配だペッチャ。」
丹平
「キュード博士。俺は今から博士達を救いに降下します。」
キュードの声
「気を付けてな。」
丹平
「はい。」
==>
クワガッタンは降下していく。すると突然その目前に巨大な壺のような物体が、地面から出て来る。丹平はモニターでそれを見る。
丹平
「なっ、何だあれは!ボカンより全然デカい!」
==>
巨大な壺が、上空へゆっくりと上昇する。クワガッタンはボロボロのメカブトンをクワで掴み、抱えたままその巨大壺から逃げて行く。巨大壺は、前方上部が破損されていて、そこから煙が上がっている。そして、胴体中央部の扉が横へスライドして開き、沢山の円盤が次々に発進してくる。キュードはモニターで確認する。
キュード
「これはボース軍の空母要塞だ!空母要塞が地下に潜ってメカブトンを攻撃していたんだ!」
チョロ坊
「空母要塞!?」
キュード
「そうじゃ!動く基地の事じゃ!」
チョロ坊
「敵の基地が有る時代に僕らは来てしまったんですね!」
キュード
「そうじゃ!木江田博士は丹平君達に任せておいて、わしらは敵を攻撃するぞ!ミサイル連続発射!」
==>
タイム・ペシャーンの下部前方から次々にミサイルが発射されて、円盤群に次々と命中する。円盤に命中しなかったミサイルは、後方の巨大壺に命中する。その場所は破損する。円盤群からもそれぞれレーザー光線が発射されて、タイム・ペシャーンはかろうじてかわしながらミサイルを発射し続ける。しかし、円盤は空母要塞から蜘蛛の子を撒いた様に多く出て来て、いくら連続ミサイル攻撃を続けていても追いつかず、逆に大多数の円盤群の攻撃の方が優勢になり、タイム・ペシャーンは砲弾が尽きてしまった。
キュード
「敵の数が多過ぎてミサイルが底をついてしもうた。逃げるぞ!」
==>
タイム・ペシャーンは右へ回り込んで円盤群から離れて行く。円盤群はタイム・ペシャーンを追いかけて行く。そしてレーザー光線をそれぞれ発射してくる。タイム・ペシャーンの各所に命中して、タイム・ペシャーンは高度を下げて行く。
キュード
「クソっ、このままでは敵の餌食じゃ!最終手段じゃ!」
==>
キュードはレバー下部のボタンを押す。タイム・ペシャーンの両側の大きなキャタピラが胴体から切り離されて行く。追って来る円盤群の一部がキャタピラを回避できずに次々とぶつかって爆発していく。一方タイム・ペシャーンは海の上空に達する。後方からの円盤群の光線攻撃で、タイム・ペシャーンの胴体各所や主翼に命中する。タイム・ペシャーンは海へ墜落していく。
キュード
「もう駄目じゃ!行動不能じゃ!海へ落ちるぞ。チョロ坊君しっかり掴まってるんだ!」
チョロ坊
「はい!」
==>
タイム・ペシャーンは被弾しながら海へ墜落する。水しぶきが立つ。破損だらけのタイム・ペシャーンは、そのまま沈んで行く。一方ボロボロになったメカブトンを抱えて飛行中のクワガッタンでは、丹平達がモニターで、タイム・ペシャーンが墜落して行くのを確認していた。
丹平
「タイム・ペシャーンが海に墜落したぞ!キュード博士達は大丈夫かな。」
ペラ助
「助けたくともメカブトンを抱えたままでは助けにいけないペッチャ。」
丹平
「博士達をメカブトンからクワガッタンへ移そう。ペラ助、オタケさん、着陸するぞ!」
==>
クワガッタンは高度を下げて行く。後方からボース軍の大編隊が追って来る。
ペラ助
「ボース軍の大大群がこっちへ向かって来るペッチャ!」
ナレーター
「丹平君達はとうとうボース軍の基地の有る場所へ来てしまった。メカブトンは大破されて木江田博士が負傷して、タイム・ペシャーンも撃墜されてしまった。これから一体どうなるんだろうね?丹平君達の健闘を、みんなで祈ろうね。それじゃ、今回はこれでバイバイ。」



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★第四話:「タイム・ペシャーン完成だペッチャ」 新タイム・ボカン/BIGLOBEウェブリブログ
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