新タイム・ボカン

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zoom RSS ★第八話:「2つに1つの選択だペッチャ」

<<   作成日時 : 2007/01/07 06:31   >>

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「丹平君達は毎度のマージョ達の挑戦を打ち破って、やっと再び幸せの日々を過ごそうとしていた。しかしそこへ、友田博士が緊急事態を知らせに来たのだった。」
友田
「ボース星から来たボース人が、地球の未来のあちこちの時代に現れては容赦なく攻撃を仕掛けてくるそうなのじゃ。」
ナレーター
「それは、友田博士がタイム・ボカンの行った先で、マージョ達との戦闘で歴史が変わってるかどうかを確認させる為に、友田博士が小型メカを各時代へ送って、そのメカが帰って来た事がきっかけで判明した地球の未来の事件であった。ボース軍の攻撃の強さに驚いた木江田博士達は、ボース軍に対応させるべくタイム・ボカン1(ワン)、2(ツゥー)、3(スリー)の機能を全て備え持つ、タイム・ボカン4(フォー)、タイム・コオロッタンの開発を始めたのだった。しかし途中で1つの問題にぶつかった。タイム・コオロッタンには4脚の先端にタイヤが取り付けられたが、ボディーの中央部に集まる重心を支えきる事が出来ず、急遽、前脚と同じ物が中脚として取り付けられる事になった。原因は体重が支え切れない事と、ドタバッタンに取り付けられてる”健脚エンジン”の開発が出来なかった事であった。ドタバッタンを分解する訳にもいかず、臨時にクワガッタンと同じ”脚移動エンジン”を取り付けて、2500年後のニューヨークへ向け、テスト発進したのだった。」
==>
コオロッタンは、タイム・トンネル内を高速で移動して行く。そして横倒しで出現する。
ナレーション
「タイム・コオロッタンはテスト発進そのものには成功した。しかしタイム・トンネルからの着陸に失敗して、同行したタイム・ボカン1(ワン)・メカブトンを苦しめてしまった。コオロッタンのサブメカの戦闘偵察機カマキリンの活躍でかろうじて凌いだが、コオロッタンがタイム・マシーンとしてまだ未完成である事を浮き彫りにしてしまった。2500年後のこの時代でボース軍の被害者の一人の男の紹介で、現地の科学者と技術者に会う事になり、早速メカブトン、クワガッタン、そしてコオロッタンの修理が始められた。また、コオロッタンに臨時で取り付けられていた脚移動エンジンをより協力にする為、”コスモ・スーパー・サポーティング・チャージャー”が取り付けられて、後脚を動かす装置にはキュード博士らにより改良が加えられて、遂にコオロッタンは飛行ポーズが取れるようになった。」
==>
コオロッタンが飛行テストをする。走行して後脚を真っ直ぐ後方へ伸ばして、主翼と背翼を展開させて飛び立つ。
ナレーター
「飛行テストに成功したコオロッタンは、早速恐るべき力を披露したのだった。飛行速度が早く、逃げるボース軍の円盤を後方から体当たりし、ミサイル発射も正確だった。そして丹平君達の操縦していたメカブトンの危機をも救い、大変な活躍を見せつけたのだった。メイン操縦士も務められるキュード博士がボカンチームに加わり、研究所に帰還したのだった。しかし、コオロッタンはまたしてもタイム・トンネルからの着陸に失敗し、乗組員は気を失った。”タイム・ボカンはどんな危険な場所に遭遇するか判らない…”、木江田博士の決断は、ボカン4(フォー)を今後発進させないという非常に辛い決断だった。しかしキュード博士の”コオロッタン欠陥発見用テストマシーン試作開発提案”で、タイム・ペシャーンを開発する事になった。木江田博士一行は、早速テストマシーンのタイム・ペシャーンとコンピューターが選んだメカブトンとクワガッタンで、2850年後のシドニーへ発進した。」
==>
タイム・ペシャーンがタイム・トンネルを進行して行く。そして地上にタイム・ペシャーンが現れる。
ナレーター
「タイム・ペシャーンのテスト発進が成功した事でコオロッタンの欠陥が表に出てきたが、実はここにボース軍の基地が有る時代だったのだ。メカブトンはあっけなく撃墜され、ボース軍の壺型の空母要塞が現れて、ボース軍の円盤の大編隊が出撃して来たのだった。クワガッタンが撃墜されたメカブトンを抱えて逃げ、タイム・ペシャーンはクワガッタンが逃げられる時間稼ぎに応戦をしたが、所詮戦力が違い過ぎて逃げるハメになり、タイム・ペシャーンまでもが撃墜されてしまったのだ。唯一残ったクワガッタンは危機を何度も乗り越えて、メカブトンとタイム・ペシャーンの乗組員を救い出して、ボース軍第三基地を見事に攻略・退けた。そして大破したメカブトンを抱えたまま、帰路に着いていた。」
==>
タイム・トンネル内を、メカブトンを抱えたクワガッタンが進行して行く。そして研究所に、メカブトンを挟んでおんぶしてるようなクワガッタンが、爆発音と共に現れる。
ナレーター
「木江田チームはメカブトンの修理と同時進行で、友田博士も加えてタイム・コオロッタンの改良を始めた。馬力を出す為に取り付けられたロケットブースター連動作用の点検をするうちに、馬力を出す為の増幅装置が、コオロッタンがタイム・トンネル内の進行時にも連動してしまって、コオロッタンの体制を大きく崩している事が明白になった。そこでその問題を解決させる為に、キュード博士が開発した”オート・メカニカル・モード・チェンジング・オペレーション・マシーン”が取り付けられて、コオロッタン自体がタイム・トンネル内か否かを自動判別できる様にさせたつもりだった。」
==>
コオロッタンの改造作業を木江田一行がそれぞれ行っている。
ナレーター
「2222年後のドイツに向けての、再完成させたコオロッタンのテスト発進は成功した。しかし、コオロッタンに取り付けられた”オート・メカニカル・モード・チェンジング・オペレーション・マシーン”が上手く作動せず、コオロッタンは動けなくなってしまった。西岸の大きな工場で謎の男シャンペンと出会い、ボース軍の目的が判明できた上に、”タイム・スライド・エリア”で複製ドタバッタンを完成させて、待望のその複製ドタバッタンの健脚エンジンが遂にコオロッタンに取り付けられた。歓喜したボカンチームだったが、コオロッタンはテスト発進で暴走を起こしてしまった。破損も被り、動けなくなった上に、コオロッタンからニゲゼミンで脱出したボカンチームに、空が見えなくなるほどのボース軍の大編隊が攻めて来たのだった。」
==>
背翼を損傷したニゲゼミンは墜落する様に下降していく。
ナレーター
「コオロッタンからニゲゼミンで脱出した木江田一行はそれぞれメカブトン、ドタバッタン、クワガッタンに乗って応戦した。しかし戦力が全然違い、ボカンチームは危機に追いやられていった。そんな中、独り単独行動を取ってコオロッタンの修理をしていたキュード博士は、途中から加わった木江田博士の助力でコオロッタンを修理させて、コオロッタンで出撃した。ボース軍の本拠地をクワガッタンが破壊したが、基地から現れた”ヘ垂れん要塞”の攻撃で倒されてしまい、そこへコオロッタンが援護に飛んで来た。コオロッタンはまたしても恐るべき力を披露したのだった。正確なミサイル攻撃に加え、円盤群への連続体当たり攻撃、要塞を墜落させられるパワー、円盤群からの攻撃を全く受けなかったスピード、全て格段の違いでとうとうボース軍を全滅させてしまったのだった。謎の男シャンペンがボース星人で有る事が判り、ボカンチームに参加する事となったんだよ。」
==>
シャンペン教授は牽引台車を集めて、コオロッタンが暴走して破壊させてしまった工場へ、メカブトン、ドタバッタン、クワガッタンをそれぞれ移動させる。そして、工場その物は、アリコロン、カマキリン、テントウキ、シャクトリン、ヘリボタル、ビーチクリンのサブメカで、上部など各所の修理を行う。ボカンチームの皆も、工場再建の為に働く。その後、木江田、キュード、友田、シャンペンは、タイム・ボカンの修理を行っている。
キュード
「クワガッタンの外板の状態が悪い。」
ナレーター
「シャンペン教授が中心になって、工場の修理が始まり、タイム・ボカンの修理が始まった。特にタイム・ボカン3(スリー)、タイム・クワガッタンは外板全ての金属が酷く痛んでいる為、外板を全て交換する事になって、脚移動エンジンをより強化する為に”コスモ・スーパー・サポーティング・チャージャー”が新たに搭載された。そして、メカブトンとドタバッタンのタイム電池切れを無くす為に、クワガッタンやコオロッタンの様に、何かしらの行動をとっている時には常に充電をする様に改良されたんだよ。」
==>
工場の天井等が完成して、タイム・ボカンの修理も終える。しかし、”タイム・スライド・エリア”の装置がどういう訳か作動しない。シャンペン、木江田、キュード、友田の4人が、”タイム・スライド・エリア”の装置の点検を始める。
キュード
「おかしい。装置自体が起動しない。」
木江田
「この工場の電源は生きておる。この装置の電源その物も入っておる。何故起動しないんじゃ?」
シャンペン
「もしかすると、この”タイム・スライド・エリア”という装置は、四次元のプラス時間の作用も影響していたのかも知れん。」
丹平
「四次元の影響ですか?」
木江田
「うーん、なるほど。現物を一時的に四次元世界へ置いて、そこでオート再現させる仕組みなんじゃろう。じゃが、一時的に置く場所その物がもし無くなったとなれば、”タイム・スライド・エリア”の装置は動かんという事なんじゃな。」
友田
「そうなると、我々はボース軍との戦いで、その一時的に現物を置く場所を作り出す装置その物を、破壊してしまったんじゃな。」
シャンペン
「そうか…私とした事が。ボース軍基地のどこかにそれが有ったんだ。」
キュード
「しかしそこを攻撃しなければ、我々は戦闘に勝てなかったんじゃ。それに今更になって後悔しても仕方が無い。我々はいよいよ、”2つに1つ”の選択をしなければならなくなってしまったんじゃ。」
木江田
「タイム・ボカン2(ツー)ドタバッタンを残すか、タイム・ボカン4(フォー)の為にドタバッタンを使用不能にするかじゃ。」
丹平
「辛い選択ですね。」
淳子
「おじいちゃん、おじいちゃんが研究所に帰って来た時に乗って来たこのドタバッタンを、コオロッタンの為に犠牲にできるの?」
木江田
「わしは構わん。しかしじゃ、もし昆虫人と遭遇した時に、ドタバッタン無しで彼らが見方として扱ってくれるかどうかじゃ。ドタバッタンの犠牲でコオロッタンは確かに完成する。じゃが、我々は地球の環境悪化を整備できた昆虫人と、その装置を、ボース軍から守ってあげなければいかん。じゃが、昆虫人が我々に誤解が解けないとなると、三つ巴の戦いに発展しかねないんじゃ。そして昆虫人達を全滅や全滅の危機に追いやってしまっては、今後の地球の為の活動が出来る者が居なくなってしまう。決して我々がドタバッタンで昆虫人を見方に出来ると言う保証は無いが、少なくとも我々のタイム・マシーンとしてのドタバッタンの存在は、無いよりかはマシじゃと思うんじゃ。」
チョロ坊
「そういう問題も有ったのか…」
丹平
「健脚エンジンを提供してもらわなければいけないから、誤解は絶対に起こしたくは無いですよね。」
ペラ助
「コオロッタンでピョンピョン跳ねてれば昆虫人も判ると思うペッチャ。」
オタケ
「そういう問題じゃ無いのよ。未来から来たと言う誤解を受けるでしょ。」
ペラ助
「そうだったペッチャ。」
シャンペン
「昆虫人の情報は私には殆ど知らされていないが、彼らは偵察旅行用と、戦闘用で、どうやら違う昆虫型マシーンを開発してる様だ。ドタバッタンは偵察旅行用のマシーンだから、彼らの所へ辿り着くにはドタバッタンが必要になるかも知れん。彼らだって戦闘用マシーンが現れるより旅行用マシーンの方が警戒しないだろう。」
木江田
「わしが昆虫人に拉致されそうになった後、わしが現代へ強行着陸させた時に、彼らはマージョ一味に倒されたんじゃ。」
シャンペン
「マージョ一味?」
木江田
「あの時はわしがタイム・ボカン1(ワン)メカブトンを試作開発させた時で、行った先でダイナモンドという光輝く宇宙から落ちてきた隕石をわしが発見した時に、ここに居るペラ助にメカブトンを乗っ取られてしまったんじゃ。わしはボカンが無くては現代に帰れなくて、そこへ偶然昆虫人達のドタバッタンが現れたんじゃ。ドタバッタンを奪い取ってから、わしが見つけたダイナモンドをあの当時わしらに挑んでいた連中が居て、奴らがダイナモンドを加工させてとんでもない事を目論んで居たんじゃ。それが、マージョという女悪党じゃったんじゃ。」
キュード
「それでは、昆虫人達はマシーンを奪われた事が未だに判って無いのですか?」
木江田
「そう言う事なんじゃ。」
キュード
「では、尚更ドタバッタンの犠牲ができんじゃろう。」
シャンペン
「そう言う事だったのか…それならドタバッタンで仲間を装って昆虫人に近寄れるなぁ。」
チョロ坊
「それじゃぁ、ボカン4(フォー)はこのままという事なんですか?」
木江田
「そうなるな。しかしボース軍は強い。選択は2つに1つしか他に無いんじゃよ。」
丹平
「博士。どうするんですか?」
木江田
「ドタバッタンを残そう。コオロッタンは今のままでも何とかボース軍に対抗できるとわしは思うし、わしらは昆虫人から健脚エンジンのメカニズムと彼ら、そして彼らの文化・文明をボース軍から守ってやらねばならん。その時にはドタバッタンが必要になるじゃろう。」
キュード
「今の所それしか無いようじゃな。」
木江田
「よし、皆帰路へ着こう。」
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メカブトンに丹平とオタケ、ペラ助が乗車する。ドタバッタンに淳子と木江田が乗車する。チョロ坊とシャンペンはクワガッタンに乗車して、キュードと友田はコオロッタンに乗車する。そしてキュードはレバーを引く。コオロッタンは爆発の音と共に消える。コオロッタンはタイム・トンネルを進行して行く。木江田研究所にコオロッタンは爆音と共に現れる。コオロッタンは台ごと地下へ降りて行く。そして地下で、一番奥へ配置される。1Fにクワガッタンが爆発音と共に現れる。クワガッタンも台ごと地下へ降りて行く。研究所の庭に、メカブトンとドタバッタンが、それぞれ爆発音と共に現れる。空いている台が1Fに上って来る。メカブトンとドタバッタンが、それぞれ台に乗る。メカブトンとドタバッタンは、それぞれ地下へ台ごと降りて行く。地下で木江田チームは顔を合わせる。
シャンペン
「ここが木江田博士の御自宅ですか。素晴らしいですね。」
木江田
「いやいや。そうでも無いわい。」
淳子
「みんなで力を合わせて増築したんですもの。」
シャンペン
「力を合わせてね…うむ。」
==>
シャンペンは周囲をよく見回す。そしてタイム・ボカン発進選択コンピューターを歩み寄って観察する。木江田は歩み寄って来る。
木江田
「どうかされたのか、シャンペン教授。」
シャンペン
「うむ。このコンピューターは、どういう基準で出撃マシーンを選択させるのかがちょっと気になったので…。」
木江田
「うむ。これは行き先の状況の推定と各タイム・ボカンの特徴を判断させて、どの出撃メカが最もふさわしいかを選び出す様にしているんじゃよ。帰って来る度にデーターの更新をしているから、大きな間違いは無い筈じゃ。」
シャンペン
「そうなると行き先の状況のデーターが、多ければ多いほど良い訳ですね。」
木江田
「そうなんじゃ。」
シャンペン
「私が持っているデーターもこのコンピューターに入力してみよう。もしかすると昆虫人の時代が判るかも知れん。」
木江田
「それは有り難い。早速お願いじゃ。」
シャンペン
「うむ。では入力作業に入ろう。」
木江田
「有り難い。」
キュード
「うん?!」
丹平
「昆虫人の時代がもし判れば、ボカン4(フォー)は間違いなく完成できますよね、博士!」
木江田
「そうじゃな。」
淳子
「昆虫人の時代が遂に判るのね!」
チョロ坊
「後は入力作業の結果が楽しみだよ。」
ペラ助
「遂に完成する日が来るペッチャ!早く行きたいペッチャ。」
オタケ
「努力を続けていれば、いつかは叶うものなのよ。」
友田
「やっと先が見えて来たんじゃな。」
木江田
「じゃが、今後の事も考慮して、サンプルを残したいんじゃ。コオロッタンが完成するだけではいかんからな。」
丹平
「そうですね、博士!」
淳子
「そうよ、そうなのよ!やっと…やっと健脚エンジンが手に入るんだから…。うまく辿り着いて欲しいわ。」
木江田
「まずはそうじゃな、淳子。」
淳子
「ええ!おじいちゃん。」
==>
淳子の目から涙が溢れ出てくる。オタケもペラ助も丹平もチョロ坊も、嬉涙をかく。シャンペンは黙々とデーターの入力作業を行っている。キュードはずっとシャンペンを見ている。そしてキュードはシャンペンに近寄る。
キュード
「シャンペン教授。私にも手伝わせて欲しいんじゃ。」
シャンペン
「そうだな。ではこれを…」
==>
シャンペンは持っている資料をキュードに手渡す。そして入力作業を続ける。キュードはちらっとシャンペンを見た後、その資料を木江田にも見せる。木江田と友田も一緒に見る。
木江田
「まるで一国の軍の機密事項じゃな。こんな大事な資料をなぜシャンペン教授はお持ちなんじゃ?」
シャンペン
「私は以前まで、ボース連合統長の配下で工学博士として使われていたんだよ。私は開発部のリーダーだったから、資料が必要だと言ってお願いすれば、こういう物はいくらでも入手できたんだ。」
木江田
「そうじゃったのか。それでこの資料が入手できたのか。」
シャンペン
「そうなんです。こういう資料は本当なら平和を守る為に利用すべきなんだ。ボース連合統長の立場は、これらの資料全てが地球侵略か未来の地球の環境改善装置の泥棒に役立たせてるんだ。そういう為にこの資料を使われては地球が滅びかねない。自国は自国だけで改善しなければならないんだ。私が反発した為に、ボース連合統長は私を地球中継基地勤務に降格させられてしまったんだ。」
木江田
「そうじゃったのか、シャンペン教授。」
淳子
「同じボース星人で考え方の違いで、それで差別されるのも嫌だわ。」
丹平
「複雑な事情があったんですね?立場の違いか…」
チョロ坊
「辛いですね、シャンペン教授。」
シャンペン
「辛いと言う訳では無いが、私はどこまでも地球の方々側につく。連合統長のやり方は間違いだ。自国の為に他の惑星をわざわざだめにさせるルールがどこにあるんだ!私は断固として反対だ。」
キュード
「そうじゃな。」
==>
キュードは資料を隅々まで見る。そして顎を右手で擦りながらじっくり資料を見ていく。
キュード
「うーむ。なるほどね。」
木江田
「キュード博士。わしでは判らんのじゃが、如何かのう。」
キュード
「わしも全て知ってはいないが、これを見ていると、何となくそうじゃったのかと思わされるんじゃ。後はわしらで確認が取れぬ次のページからのこの資料を、シャンペン教授には失礼じゃがどこまで信じるかの問題じゃ。」
木江田
「わしは信じていいと思う。それに何もきっかけが無いよりかははるかに行動が取り易い。シャンペン教授には本当に有り難いんじゃ。」
友田
「わしもそう思う。」
丹平
「俺も信じますよ。」
淳子
「ええ。私も…」
シャンペン
「有難う。」
==>
シャンペンはひたすらデーターの入力作業を行っている。キュードは時々横から眺める。丹平達もシャンペンの入力作業を見守るように後方から見ている。日が傾いて来て、真っ赤な夕日が一階を照らし始める。地下で行われてる入力作業は終わる。シャンペンは皆へ振り返る。
シャンペン
「やっと終わった!これで後はコンピューターを起動させれば判る筈じゃ。」
丹平
「早速やりましょう!」
淳子
「やりましょう!」
チョロ坊
「やっちゃおう、やっちゃおう!」
ペラ助
「起動させるペッチャ!」
オタケ
「そうよ、そうよ。」
キュード
「その前にテスト起動させよう。」
丹平
「ええっ!?」
淳子
「どうして?」
木江田
「念には念を入れるんじゃよ。」
キュード
「そうなんじゃ。」
木江田
「では始めるか。」
キュード
「うむ。」
==>
木江田はボタンを押す。コンピューターが作動していく。木江田は横文字で”KONTYUUZIN”とコンピュータに入力する。コンピューターは分析を始める。そして画面に、”12345年:香港”と表示されて、コンピューターはドタバッタンのランプを点滅させる。一同それを見る。
キュード
「そうだったのか!」
木江田
「キュード博士。何か引っかかるものが有ったんじゃな。」
キュード
「破壊される直前の司令塔からの入電で、”12345”という数字がぎりぎりに情報として飛び込んで来たんじゃが、年代の事じゃったんだ。」
木江田
「そうじゃったのか!」
キュード
「そうじゃ。しかしあの時はボブ博士らと一緒に木江田博士のメカの分析情報を確認させる為の交信中だったんじゃ。まさかタイム・ボカンが未来から来たとは思わなかったんじゃが、司令塔が昆虫人マシーンと誤認したんじゃよ。」
木江田
「そうか…そうじゃったのか。」
友田
「出発しよう。当然コオロッタンも同時出発じゃな。」
キュード
「しかしコオロッタンとドタバッタンだけで大丈夫だろうか?ボース軍が総動員で控えてる筈じゃ。自動追尾できるメカブトンも発進させよう。」
木江田
「そうじゃな、キュード博士。」
木江田
「よし、発進準備じゃ。」
丹平
「はい!」
ナレーター
「遂に終に昆虫人の居る時代が見つけられる可能性が高くなって来たねー!コンピューターはテスト起動ではなくて、今度は本番だよ〜ん。12345年の香港に向けて、メカブトン、ドタバッタン、コオロッタンが発進準備に指名されて、発進するよー。」
==>
コオロッタンが台ごと一階へ上がって来る。シャンペンとキュードが乗る。下からメカブトンが上がって来る。メカブトンは横へ台ごとスライドしたコオロッタンの隣に上がって来る。コオロッタンのメイン操縦席にはキュードが座っている。
キュード
「12345年の香港へ、コオロッタン発進。」
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キュードはレバーを引く。コオロッタンは光に包まれていって爆発音と共に消える。コオロッタンはタイム・トンネル内を進行して行く。メカブトンには丹平と友田が操縦室に居る。
丹平
「コオロッタン追尾モードで発進。」
==>
丹平はレバーを引く。メカブトンは光に包まれながら爆発音と共に消える。メカブトンもタイム・トンネル内を進行して行く。ドタバッタンが台ごと一階へ上がって来る。木江田と淳子、チョロ坊とペラ助とオタケが乗車する。一方コオロッタンはタイム・トンネル内を進行していた。
キュード
「ちょっと時間がかかりそうじゃな。」
==>
コオロッタンはタイム・トンネル内を進行している。コオロッタンのモニターには、次々と未来の風景が現れては消える。モニターが香港を表示させて、タイム・ゲージは12345年を差す。滅茶苦茶にされた奇妙な建物の手前にコオロッタンは爆発音と共に現れる。キュードはモニターを見る。
キュード
「これは酷い。」
==>
金属製の塔や、金属製の丘、金属製のタワーなどが、攻撃を被った様な姿になっている。おまけに金属製の、まるで蟻が巣を作る為に掘った様な穴と破壊された入り口の建物も見える。
キュード
「あれは、間違いなく蟻の巣じゃ。昆虫人は蟻の姿に近くて、蟻の習性に近いものを持っていたんじゃ。ここは間違いなく昆虫人の時代じゃ。」
==>
タイム・トンネル内を進行しているメカブトンのタイム・ゲージが12345年を差す。コオロッタンの手前に爆発音と共に現れる。モニターで周囲の姿を丹平と友田は見る。
丹平
「こっ、これは人間の文化とは明らかに違う!」
友田
「そうじゃ。間違いなく昆虫人の居る時代じゃ。研究所のドタバッタンに着陸報告を入れてここへ来てもらう。」
丹平
「はい。」
==>
丹平はモニターの脇のボタンを押す。モニターに木江田が現れる。
丹平
「博士。ここは間違いなく昆虫人の居る時代ですよ。相当激しい戦闘が有った様です。」
木江田
「そうじゃったか…これからわしらもそっちへ向かう。」
==>
丹平は頷く。木江田はレバーに手をかける。
木江田
「発進。」
==>
木江田はレバーを引く。ドタバッタンは光に包まれていって、爆発音と共に消える。ドタバッタンはタイム・トンネル内を進行して行く。ドタバッタンのタイム・ゲージがどんどん未来の時代へ表示されてる数字がカウントされていく。ドタバッタンのモニターには、未来の建造物が現れては消える。
淳子
「いよいよ昆虫人達に会えるのよね、おじいちゃん。」
木江田
「うむ。必ず会える。」
オタケ
「今度こそはね。きっと。」
ペラ助
「僕は一度見たから、会えたら直ぐに判るペッチャ。」
チョロ坊
「オタケさんとペラ助と木江田博士しか見てないからなぁ。どんな奴らなんだろう?」
オタケ
「見た目は恐ろしかったわ。人間と同じ大きさの蟻の様だったわ。」
木江田
「そうじゃったな。」
==>
ドタバッタンはタイム・トンネル内を進行して行く。ドタバッタンのタイム・ゲージが12345年に達する。メカブトンの手前にドタバッタンは爆発音と共に現れる。
丹平
「博士達も着いたな。」
友田
「外へ出てみるか。」
丹平
「はい。」
==>
メカブトンから丹平と友田が下車する。ドタバッタンから木江田と淳子、チョロ坊とペラ助、オタケがそれぞれ出て来る。コオロッタンからキュードとシャンペンが下車する。皆集まる。
木江田
「これは酷いな。果たして彼らは生き残っているんじゃろうか?」
キュード
「これだけ被害を被ってしまったら、当然我々にも警戒して直ぐに出て来ないじゃろうな。歩いて探索してみるか。」
シャンペン
「昆虫人の存在場所は私も初めて見る事ができたが、彼らの技術でもボース軍に対抗できなかった様だな。」
木江田
「そうか。ボース軍は昆虫人を皆殺しにしてでも環境改善装置が入手できればいいんじゃから、非合法なやり方も惜しまんじゃろうな。」
友田
「うむ。わしも同感じゃ。後は何人生存者が残っているかじゃ。昆虫人だってバカじゃない。必ずどこかに隠れている筈じゃ。」
==>
一同は歩き出す。そして荒らされた風景をそれぞれは見回す。球形の何かの実験場や、壺型を逆さにした建造物。それに卵型の何かの自動販売機やラッパの様な形をした建造物も見えてくる。
木江田
「どう見ても人間の文化では無いな。」
淳子
「そうね。明らかに昆虫人の文化だわ。」
ペラ助
「ちょっと気味悪いペッチャ。」
オタケ
「あたしも気味悪い。何か嫌な事が起きる様な…」
==>
一同はゆっくりと進んで行く。その先が突然道路が無くなっている。土砂崩れが起きた様になっている。
木江田
「ここから先へは行けん。ボカンに引き返そう。」
丹平
「そうですね。でも何故ここだけ崩れてるんでしょうか?」
木江田
「地盤沈下ではなさそうじゃ。」
キュード
「う〜ん、奇妙じゃ。地下の工場か何かが破壊されてここだけ崩れてるんだろう。」
シャンペン
「昆虫人の秘密基地が有ったんじゃないか。環境改善装置が有るとボース軍に見られて、進入してみたら違っていたとか、そういう跡地にも見えなくは無い。」
友田
「縦に空間を持つ何かの建物が、地中のこの場所に有ったんじゃろう。」
丹平
「なるほどね…そうか。」
==>
一同は引き返す。皆、周囲を見回しながら歩いて行く。
チョロ坊
「昆虫人は一人も生きていないのかなぁ?」
木江田
「そんな事は無いとわしは思う。もしかすると、既にわしらはどこかで見られてるかも知れんぞ。」
オタケ
「あたしはそんな気がするのよ。」
淳子
「早くボカンに戻った方がいいわ。私何か嫌な予感がするわ。」
丹平
「博士。急いでボカンに戻りましょう。俺も嫌な予感がして来ました。」
木江田
「よし、では早く戻ろう。」
==>
一同は走ってタイム・ボカンへ戻る。そして各自ボカンにそれぞれ乗車する。その時、目の前にドタバッタンが爆発音と共に現れる。各自それをモニターで見る。
木江田
「あっ、あれはまさしくタイム・マシーンじゃ。」
淳子
「でもおじいちゃん、あれを見て!ドタバッタンの後方の背びれにボカンマークが付いてるわよ。」
==>
ドタバッタンの背中後方の三角の背びれに、ボカンマークが付いている。
木江田
「何故じゃ!?」
==>
そのドタバッタンは、いきなりミサイルを発射させる。そのミサイルは木江田が乗車しているドタバッタンへ向かって飛んで来る。
木江田
「いかん!」
==>
木江田はレバーを引く。ドタバッタンはジャンプする。ミサイルはジャンプしたドタバッタンの横を通過して、後方の物体に命中して爆発する。メカブトンの丹平や友田、コオロッタンのキュードは、それらを見る。
丹平
「あのドタバッタンは敵なのか?」
友田
「いや、判らん。取りあえず発進じゃ。」
丹平
「はい。」
==>
丹平はレバーを引く。メカブトンは主翼と背翼を広げて飛び立ち、タイヤを縮ませる。そして飛行する。しかしそのドタバッタンは木江田が乗ってるドタバッタンだけにミサイル攻撃をして来る。木江田のドタバッタンはまたジャンプをして避けて、そのまま飛行する。そのドタバッタンもジャンプして、そのまま飛行する。丹平はモニターでそれを見る。
丹平
「ああぁ、これじゃどっちが博士のドタバッタンだか全然判んないよ。」
友田
「これでは木江田博士を援護したくてもできん。」
==>
ドタバッタンはドタバッタンにミサイルを連射させる。逃げるドタバッタンの右後脚と右の主翼に命中する。ドタバッタンは墜落していく。丹平はモニターでそれを見る。
丹平
「どっちがやられたんだ?」
友田
「多分木江田博士じゃろう。」
==>
墜落していったドタバッタンは、脚で地面に着陸して、胴体下部からキャタピラを下ろす。
木江田
「奴らは何故わしらだけ狙うんじゃ…あのドタバッタンは昆虫人のメカでは無い。淳子。丹平君に連絡してくれ。」
==>
メカブトンのモニターに木江田が映し出される。
木江田
「丹平君。あのタイム・マシーンは恐らく昆虫人では無い。援護を頼む。
丹平
「やっぱり打ち落とされた方が博士だったんだ。判りました。」
==>
メカブトンはそのドタバッタンにミサイルを発射させる。しかしドタバッタンに全て避けられる。そしてそのドタバッタンは左へ旋回していきなりメカブトンにミサイル攻撃をしてくる。メカブトンの左の背翼に命中して破損する。
丹平
「しまった!」
==>
メカブトンはふらふらしながら飛行している。一方コオロッタンでも、その状況をモニターでキュードとシャンペンは見ていた。
キュード
「早く助けなければ。ボカン4(フォー)発進!」
==>
キュードはレバーを引く。コオロッタンは後部ロケットブースターを噴射させて、前進する。そして後脚を後方へ真っ直ぐ伸ばして前後左右の4枚の主翼と背部の背翼を展開して離陸する。前脚と中脚を後方へ伸ばす。コオロッタンは飛行する。隣に居るシャンペンが、突然キュードの頭を拳で殴る。
キュード
「何をするんじゃ!」
シャンペン
「悪いがしばらく動けないようになってもらう。」
==>
シャンペンはもう一度キュードの頭を力一杯殴り付ける。キュードは頭から血を流して動かなくなる。シャンペンはメイン操縦席に座り、メカブトンに向かって飛んで行く。そしてメカブトンにミサイルを連発させる。
丹平
「わぁっ、何をしてるんだよ!」
友田
「シャンペン教授じゃ。キュード博士がこんな事をされる筈が無い。」
==>
メカブトンは墜落して行く。そして地面に不時着して大破する。丹平も友田も負傷する。メカブトンがコオロッタンの攻撃を受けて墜落したのを木江田達もモニターで見ていた。
木江田
「シャンペン教授はなんてことをするんじゃ!」
==>
コオロッタンは着陸しているドタバッタンを、上空からミサイル攻撃をする。ドタバッタンは左右にジャンプしながら避け続ける。しかし、さっきの土砂崩れに追い込まれて、ドタバッタンは下方へ滑り落ちて行く。
木江田
「ワーッ…!」
淳子
「キャー!」
==>
ドタバッタンは転がりながら下まで落ちて行く。そして横転したままになる。木江田も淳子もチョロ坊も、そしてペラ助とオタケまで、全員気を失ってしまう。
ナレーター
「さぁ、大変な事になってしまったね。シャンペンは一体何が本当の狙いだったんだろうか?そして木江田博士一同は。更に、あのドタバッタンはどこで完成されて、誰が操縦しているんだろうか?昆虫人なのか?ボース軍なのか?それともまた違う誰かなのか?地球と昆虫人、そして昆虫人の開発した環境回復装置はどこに有り、どうなっているのか?道のりはまだ近くは無い。一体この後どうなってしまうんだろうね。木江田一行の最大のピンチ!続きはまた今度だよ。それじゃ、さようなら。」



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